渡名喜島

 那覇と久米島の中間に位置する島です。島外との交通は久米島・那覇間のフェリーが1日1往復寄港するのみで、通常は日帰りで訪問することが出来ません。人口500人ほどのこの島は、台風による被害を受けることが多く、被害を避けるため地面を堀り込んで家が建てられるなど、独特のまちなみが発達しています。


 フェリーから見た渡名喜島全景です。


 渡名喜港に入港したフェリーです。通常は1日1往復で、上下ともほぼ同時刻に寄港するため日帰り出来ませんが、訪問当時は夏期の金・土のみ2往復寄港し、日帰り可能となっていました。


 私が渡名喜島を訪れた日は、数少ない日帰りできる日であり、かつべた凪の快晴であったため、普段はほとんど訪れないであろう観光客が30人近くも下船していました。


 港を出てすぐ前に、島内各戸の所在地と家主名を記した住宅案内図がありました。この看板、家主名が「ウシュクシャヤー」「ナカシーヤ小」のように沖縄独特の屋号で標記されているため、よそ者が見てもどこの誰だかさっぱり分かりません。


 渡名喜集落の南北には小高い山がそびえていますが、東西には遮るものが何もなく、風の通り道になっています。そのため台風時には突風の被害を受けやすく、被害を防止するために、家々は道路から1,2m掘り下げた高さに建てられています。 また、門塀には巨大なフクギが植えられ、防風林の役割を果たしています。


 渡名喜村には赤瓦の家屋が多く、島全体が国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。竹富島のように全島一斉ではなく、コンクリートの建物もみられますが、観光客のいない島でこれほどの街並みを保っているのはすごいことだと思います。


 里遺跡のある小山の中腹から、集落と無人島の入砂島を展望します。入砂島は全島が米軍の射撃場のため、立入禁止になっています。


 里遺跡は、集落の北東部にある遺跡です。14世紀から15世紀にかけての遺跡であり、里殿、ヌル殿内とよばれる拝殿が建立されています。


 里遺跡までの遊歩道です。


 里遺跡の入り口付近には、あがり浜とよばれる海水浴場があります。


 あがり浜はシャワーも完備した立派な海水浴場ですが、通りすがりの島の方が「今日は本当に観光客が多いね」というこの日でさえ、泳いでいる人は10人もいませんでした。


 渡名喜港から対岸の入砂島を望みます。


 渡名喜島の西海岸はカルスト地形が発達しており、巨大な岩盤が何キロも続いています。はるか彼方に展望台とおぼしき建物が見えますが、あまりに遠そうなのでゴミ焼却場まで歩いたところで折り返します。


 那覇-久米島間に就航していた高速船です。この船は夏期・週末の天気の良い日のみ渡名喜島に寄港していたため、利用できる日は年に数回しかありませんでした。(老朽化により廃止)