西表島船浮集落

 西表島の西端に位置する人口50人ほどの集落です。他集落から道路が通じておらず、陸路の終点となる白浜集落から船で移動しなければ訪問できません。「陸の孤島」ならぬ「離島の中の孤島」であり、多くの観光客で賑わう西表島東部地区とは異なる静かな雰囲気を保っています。


 白浜港で屋良商店にチャーター船を依頼し、船浮へ向かいます。白浜ー船浮間は湾のような地形になっており、外海は波4mというこの日でも船はほとんど揺れませんでした。


 船浮へ向かう途中、右手には内離島が見えます。この島は太平洋戦争時代に探鉱の島として栄えましたが、現在は無人島となっています。公式には無人島ですが、チャーター船のおじさんによれば野生生活を送る人間が一人住み着いているそうです。


 船浮港です。船浮散策の拠点となる「ふねっちゃーぬ家」があります。船浮は人口50人ほどの小さな集落であり、かつて観光施設らしきものは何もありませんでしたが、石垣島平田観光と地元住民達とのタイアップにより、平成16年度から石垣島からの日帰りツアーが始まりました。


 「ふねっちゃーぬ家」はこれに合わせ営業を開始し、昼食・喫茶や休憩など、多目的に利用されています。

 港と小中学校の中程に位置する広場には、かまどまの碑があります。かまどまとはかつて船浮に住んでいた美女のことで、彼女と船浮に赴任した役人との恋物語は民謡「殿様節」にも謡われています。


 船浮小中学校は、八重山でも一二を争う小規模校です。小中合わせても数人しかいない超ミニ校だそうですが、地域で唯一の公共機関としてその存在が果たす役割は大変大きいようです。


 学校のすぐそばにある船浮資料館では、船浮集落に関する歴史年表や、周辺の自然に関する展示物を見学できます。この資料館は個人経営で、展示物は全てご主人が収集されたものだそうです。中には不発弾のような物騒な展示物もあり驚かされますが、公設のものには無い面白さのある資料館でした。


 集落の南端には琉球真珠の養殖場があります。船浮は石垣島川平とともに、日本有数の真珠養殖地なのだそうです。


 養殖場の先には、旧日本軍が使用していたという壕があります。コウモリが住み着いており、その奥には旧日本軍の要塞跡もあるようですが、落盤の恐れあり・立ち入り禁止という看板があるので中には入らないでおきます。


 イダの浜は集落から山道を10分程歩いたところにある港です。